事実か否か聞きたいだけ

美音がいそうなばしょ きっとあの子は仕事してるはず… 兎に角ズンズン廊下を進んでいく 『美音』 美「さん…」 『ちょっと聞きたいことがあるの』 ビクリと肩を震わせる美音 『あぁ、別に強張らなくてもいいから。だから…正直に答えてね?』 美「…はい」 美音の表情が幾分暗くなったような気もしなくはないけど 今はそんなことどうだっていい 『美音ってさ、元老の孫だって本当?』 コクンと一つ頷く 『そう。何で言わなかったの?』 美「そ、それは…おじいさまに言うなって言われて…」 別に伏せとかなくてもいい気がするけど あえてそこには触れないでおく なにか考えがあっての事だと思うから 『じゃあさ…』 これが 本題―… 『美音と神威さ… …結婚するの?』 深く頭を下げたまま 何も言わない ねぇ、そんなに私に言いたくないの? ねぇ、なんで… 『…私、邪魔だった?』 美「そ、そんなことないですっ!私はさんのこt『そんなことどうだっていい…どうだっていいの』 美「さん…」 『私はただ、本当かどうか聞きたいだけ…』 美「……本当、です」 苦しそうな顔をしながら言わないで… なんで美音がそんな顔するのよ 『そ…っか、ゴメンね。邪魔して』 私の中で黒い感情が沸々と湧き上がる このままじゃ 美音を殺してしまいたくなる その前に、私はこの部屋を出た

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