崩れ落ちるのは時間の問題

会話はなく 重い空気に包まれた二人 その二人の前に 今は会いたくなかったであろうがきた 『なんだ。一緒にいたんだ』 この重い空気を知ってか知らずか 明るい声で言う 神「」 『ん?なに?』 名前を呼んだかと思うと 急に腕を掴みはや歩きで廊下を進みはじめる 『ちょ、何すんのよ!』 それに答えることなく ただただ無言で進んでいった 着いたさきは神威の部屋 『ねぇ、神威ってば!』 突然腕を捕まれたと思ったら 部屋に連れてこられ 何が何だかわからない すると 振り向いたかと思ったら 急に抱きしめられた 力が強くて 表情はわからないけど 何かあったことは明白 『神威…』 神「ゴメン…暫くこのままでいさせて」 いつもの気まぐれかと思ったけど 何か言い知れぬ不安が 私を襲う 暫くして落ち着いたらしい神威をおいて 私は美音のところに行く事にした その道中 団員たちの会話が耳に入った 「そういや聞いたか!美音ちゃん実は元老の孫だったって!」 「おお。俺も聞いたぜ!しかも縁談の話があるって」 「団長とだろ?いいねぇ〜団長は。でも、どっちをとるかね」 「あぁ。俺も思ったが何でも決定事項らしいぜ」 「そりゃ大変だな」 私は途中までしか耳に入ってこなかった 美音と神威が…? そんなのさっき何も言ってなかったじゃん… ちょうど美音のところに行こうと思ってたんだし 聞いてみるしかないわね…

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