Prayer

どれくらいの月日が経っただろうか。 あまり覚えていない。 大分前のことすぎるからだ しかしあの時の約束は覚えてる。 一方的ではあったが。 彼女は生きているだろうか? それが気がかりだ 「わざわざ懐かしの故郷に帰るたぁどういう風の吹き回しかねえ」 「いいじゃないか。なんとなくだよ、なんとなく」 荒れ果てた地 灰色の空が星全体を覆い隠す それが夜兎の故郷 「まあすぐ終わるからここで待ってていいよ、阿伏兎」 付くなりそう言い残すとまっすぐ目的の場所に向かった

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