衝撃

猫耳事件から約数週間 今はひたすら書類を書いている 勿論団長が溜めたもの 当の本人は任務に行っていて 今はいない 夜中のことだった 廊下でばたばたと忙しく行き来していた 気になって近くにいた団員に聞くと 団長が怪我をしたらしく 今救護室にいる と言ってその場を去ってしまった 夜兎にとって怪我なんてたいしたことはない けど 胸騒ぎがする 何かよからぬことが起こりそうだと… とりあえず様子を見にいくことにした 『神威…』 阿「おぅ、来てたのか」 『一応ね』 阿「心配すんな。頭強く打っただけだからよ」 『そう』 でも、モヤモヤが消えない どうして…? 阿「おい、どうかしたか?」 『いや、なんでもない。じゃ、私は戻るから』 阿「ああ」 翌日 美「さーん。起きてますか?」 『起きてるよ』 美「団長が目を覚ましたから伝えにきたんですけど…」 『そう。あとで行くから伝えといて』 美「そのことなんですが…」 『?何かあった?』 美「それが…その……記憶がない…みたいなんです」 『っ!?どういうこと!?』 美「わ、解りません。でも一つだけ確かなことがあるんです」 『何?』 美「記憶がさんや私が入団した頃から抜けてるんです」 『えっ………?』 う…そ…… 美「だから今行っても多分解らないかと…」 『……行ってくる』 美「だ、ダメですよ!きっと攻撃を仕掛けてくるかも…!」 『それでもかまわない。ただ確かめたいだけだから』 後ろで美音が呼んでいたけど 私はかまわず 病室へ向かった

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