実験台

昨日は色んな意味で忙しかった 突然すぎるよ!就任ってのが! まあ、この際それは置いとくとして… 『な、なんだコレェェ!』 神「ん〜…朝からうるさいな……」 隣で寝ていた神威が起きた なんでいるかは… ま、いつものことだけど… 「あ、頭がっ!」 神「頭?…髪ならまだあるよ」 「いや、そうじゃなくて!耳!耳が生えてる!」 頭に触れたと同時にピタリと動きが止まった 神「…何コレ?」 『知らないよ!起きたらこうなってt「もだよ」…え?』 神「だーかーらー、にもついてるよ?」 同様に手をやると 案の定あった 『うそォォォ!』 頭についてたもの、それは …猫耳 起きてみると猫耳が生えてたのだ 『…最悪……』 かなりのショック 神威も同じらしい そりゃね。 だって猫耳だよ? 恥ずかしくて部屋から出たくないよ;; 神「…阿伏兎のトコ行ってこよっか」 『イヤ…出たくない…』 神「大丈夫だって。似合ってるから」 『そういう問題じゃないの!行くなら一人で行って!』 神「仕方ないなー。じゃ、ちょっと行ってくるからね」 そう言って部屋を出て行った 直後     ドガァァン という破壊音が響き渡った 暫くして部屋に戻ってきた …ニコニコと黒い笑顔を浮かべながら 『何て言ってた?』 神「第五師団のやつららしいよ。新しい薬作ったから実験体としてやったんだって」 『…なんで阿伏兎が知ってるわけ?』 神「さぁ?聞きにいったんじゃない?」 『コレいつとれるんだろ…』 神「一日ぐらいだって」 『一日……』     コンコン 美「さん、いますかー?」 『いるよ…』 美「失礼しますね」 入ってきた美音にも耳がついてた… のだが、猫ではなくウサ耳だった 『………』 美「あ、やっぱりさんもですか!」 『なんでそんなに機嫌がいいわけ…?』 美「何か楽しくないですか?それにしても何で…」 神「第五師団の仕業だよ」 美「え?でも私達変なものとか食べてませんよ?」 阿「そりゃそうだろうな。昨日の晩飯に混ぜたって言ってからな」 美「阿伏兎さんのはなんですか?」 阿伏兎についてた耳……多分熊だと思うけど… 神「阿伏兎変なのー」 阿「笑わないでくれや」 神「だって面白いんだもん」 まぁ、どちらにせよ一日はこのままだからね… 『ねぇ阿伏兎。一発殴らせてくんない?』     ドガンッ 阿「いや、もう殴ってるから」 『避けないでよ』 阿「避けないと死ぬから!」 神「じゃ、俺も♪」 阿「団長までやるなァァ!」 結局 二人に殴られた阿伏兎だった

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