通り雨の中で

神「心配したヨ」 妙「何があったの?」 『…言わなきゃダメ?』 沖「当たり前でさァ。じゃなきゃ俺らがわざわざ調べた意味がないんでねィ」 『あのね…』 口を開いたときだった     ピンポーン 妙「誰かきたのかしら?」 『ち、違うの…』 未だに鳴り続けるチャイム ふと、ニコニコ顔がいないことに気付く 『あれ?あの人は?』 神「飽きてどっか行ったアルよ」 神『いつ俺が飽きたとか言ったんだよ』 沖「んで、どこ行ってたんでさァ」 神『さっきチャイムなったから誰かなーって思ってさ』 人ん家なのに何やってんだ この人 神『でも誰もいなかったんだよねー』 …はっ? 神「ピンポンダッシュアルか」 神『多分そうじゃない?』 おかしい いつもなら暫く続くはず… でも今日は一、二回くらいだけ まさか 今日この人たちがきてることを知ってたかもしれないってこと? そう思うとゾっとした あの人たちはどこでみているかわからない 妙「ちゃん?顔色悪いけど…」 『ううん。…なんでもない』 妙「そう。何かあったら私達に言うのよ?」 神「3Zはみんな仲間だから安心するヨロシ」 『ありがと。みんな』 沖「俺たちゃそろそろ帰りまさァ」 みんなが帰ってからふと気付いた 結局名前聞いて無いじゃん でもあの口ぶりからして 彼もまた3Zの生徒なんだろう また次の機会にでも聞けばいいか

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