Sunday

久しぶりだなー水族館。 入館料も奢ってくれたし まあよしとしよう ゲンキンだとは思うけど… 人一倍大きな水槽にはいろんな魚が優雅に泳いでいる ボーっと一番大きな水槽を眺めていると 後ろを歩いていた折原がいった 「そんなに楽しい?これみてて」 「……。」 「また?いい加減飽きたんだけど。そのリアクションも」 「そう。」 「素っ気無いね。そろそろ次行こうよ」 「仕方ないなあ」 今回ばかりは仕方ないか 連れてきてもらったわけだし、 というか… 「人間観察が好きなんじゃなかったっけ?それだったらもっと人がいそうなところにすればよかったのに」 「いっつも同じじゃつまらないでしょ」 「まあ、確かにそうだけども…」 「それともイヤだった?」 「うん。もっと普通の人ときたかった」 「そ、じゃあなんできたのかなー?」 白々しい奴 取り巻きの女子はなんでこんなやつとよくいられるな…。 ああ、外面だけはいいのを忘れてた っていうか、私だって聞きたいよ なんできたのか 「はぁ…」 「ため息をつくと幸せが逃げるって言うけど、まあには関係ないか」 「“俺が幸せにするから”って?」 「よくできましたー」 まるで子供に言うような感じで言った というか、ベタじゃない? すっごく。 「そういうわけだから、俺と付き合わない?」 「はいはい、寝言は寝てから言ってね」 軽くあしらってやるが尚もニヤニヤと笑ってるので 何か言ってやろうと考えたが とりあえずTPOを弁えようと思い、やめた 口論したところで勝てる気がしないし 私が恥ずかしい こんなところで揉め事とかしたくない だから我慢することにした

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