各々の覚悟

がいなくなって数日 がいなくなったことは団員には知らせていなかった だが勘の鋭い者は薄々感づいているらしい 時々そういう内容の話を耳にする 「副団長このごろとんと見かけなくなったな」 「あぁ、団長もなんか変だしな」 「やっぱ団長も…」 「美音ちゃんも悪くはないけど、副団長のほうが俺はいいなぁ」 「何言ってんだよ。副団長は団長の女だぜ」 「そうだよなー…」 『もう、イヤ…』 もうイヤだよ 苦しいんだ だから、もう誰の指図も受けない 一人で生き 一人で死んでいく その覚悟はあるの 誰の下にもつかない 私はその道を選ぶ 邪魔者は 排除する 美「団長…」 神「…何?」 美「あの、無理しなくていいんです。…私、団長のこと好きだけど…さんと楽しそうにしてる団長が好きなんです。 だから、私なんかほっといてさんのこと大切にしてあげてください」 それが私にできること こんなの望んでないんだ 私も 団長も だから これでいいんだ… 神「阿伏兎。暫く出る」 阿「行くのか」 神「………」 阿「…人生は重要な選択肢の連続だ。せいぜい後悔しないようにしろよ」 神「わかってるよ」 ホントは俺も ここに戻るつもりはないんだ 一生のお別れ それでいい 傍にいてほしいのは だけだ

- 28 - <<>>