この呪縛に終止符を

私は神威を追う 親を殺した私を受け入れてくれる人なんていなかった みんな気味悪がったり軽蔑した目で私を見て… 嫌だった だから 誰にもこのことを言わなかった 私の中からこの記憶が消えてくれる… いや、消えてほしい そう願った だんだん薄れてきたんだ それなのに… 春雨の艦内に戻ると阿伏兎が声をかけてきた 阿「もう帰ってきたのか。さっさと拭かねぇと風邪引くぞ」 神「わかってるよ」 『わかってる』 『で?なんで神威が私の部屋にいるわけ?』 シャワーを浴びて部屋に戻ると何でかいた 神「なんとなく?」 『質問を質問で返さないで』 神「いーじゃん」 『迷惑だからさっさと帰れ』 神「ケチー」 そういいつつもおとなしく部屋から出て行った 珍しいこともあるもんだ 完全にいなくなったことを確認してから ベッドにダイブした 『はぁ……』 なんであのこと話しちゃったんだろ 今更ながら後悔していた でも これでよかったのかもしれない 少しだけ 気が楽になったような気がしたから

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