ナミダイロ

神「」 こっちを向く いつもと違う 怯えた表情をしていた に手を伸ばせば 手を叩かれ 『いや!来ないでっ!』 できるだけ距離を開けるように後退る そうだった 俺は記憶がなかったときに酷いことしちゃったんだ じゃあをこんなにしたのは 俺…? は未だに怯えや不安 いろんな想いが篭った目で見つめていた 『本当に団長…ですか?』 神「違うよ、団長じゃない。“神威”だよ」 『本当に?』 神「うん」 『嘘言ってない?』 神「嘘なんていうわけないだろ」 の目にだんだん涙が溜まっていく 今にも零れ落ちそうなのを必死に堪えている 少しずつ距離を詰めていく それでも尚後退したがベッドの上のせいもあって すぐ追い詰められる形となった そんなをそっと抱き寄せる 神「大丈夫、は一人じゃないよ。俺がいるだろ?」 『次いなくなったら…本気で殺すからね』 神「に殺されるなら悪くないかな」 『…神威のバカ』 そう言って静かに涙を流した 神「」 『…なに?』 顔を上げたにキスを落とした 何度も 何度も

*end*
→あとがき

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