呆然

目にも留まらぬ速さで一気に距離を詰めた 次の瞬間 誰もが目を疑った 阿伏兎も美音も…周囲の団員たちも 目を丸くした 抱きしめられてる…そう理解するのに 多少の時間がかかった そしてふわりと宙に浮いたと思ったら横抱きにされた 神威の顔がちかくにある 俗に言うお姫様だっこというやつ フリーズしていた頭がここでようやく復活 『ちょっ、何やってんの//!』 神「なにって、お姫様だっこ?」 『何で疑問形なの!早くおろせ!』 神「やだ。どうせまた逃げるでしょ?」 『逃げないから!そもそも逃げたつもりもないし!』 神「それでもだめ」 『結局だめなんじゃん…』 はぁ…餓鬼なんだから ………なんか すごい眠くなってきた ちょっとくらいいいよね

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