"排除せよ"

連れてこられた場所 薄暗くて、まるで 私達、夜兎が住んでいた星と同じような環境 しかもご丁寧なことに手錠もきっちりとつけられていて、ちょっとやそっとでは壊れそうにない     カツッ…カツッ… 誰かの足音が近づいてくる 「貴様か。神威が気に入ってる女というのは」 『さあね。知らないよ、そんなこと。それよりあんたがここの頭?』 「ああそうだ。噂に違わぬ美しさだな」 『………』 「殺すのももったいないな。どうだ?我らが嶺羅に入らぬか?」 『…断る。っていったら?』 「力ずくでも…手に入れる」 『力ずく…ね。元春雨は今ここにいる奴らだけ?』 「………」 無言…即ち肯定 問題なのは手足についている拘束具 引きちぎることはできなかった となれば、どっかに打ちつけるかして砕けばいいのだが 手が使えない なら…     ドゴォォォン 「な…っ!」 『ふぅ…足はどうにかなったか』 「どうやって…!」 『簡単だよ。砕いただけだもん。さーて、力ずくでも入れさせるんでしょ?やってみなよ…やれるもんならだけど』 「フッ…なめられたものだな。手が使えなければ戦えまい」 『そっちこそなめないでよね』 話が終わると同時に地を蹴る 「かかれっ!」 指令の元、襲い掛かってくる雑魚共 『さぁ、お掃除の時間だよ』

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