夢の中の少年

『か…むい……?』 そうだ あのとき一緒にいたのは 神威だ なんで忘れてたんだろ… 神「大丈夫?」 『うん………なんでここにいるわけ』 神「と一緒に寝ようと思っただけ」 『なんか裏がありそうなんだけど』 神「そんなにシてほしかった?」 『いや、むしろヤられなくてっよかった』 結構魘されてたのかな… 『…ねぇ、神威は気づいてたの?』 神「何を?」 『昔一緒にいたこと』 神「俺も忘れてた。勝負するまでは」 『どういうこと?』 神「笑ってたでしょ」 『あっ…』 神「笑顔は変わってなかったからね」 そういうことか 神「おなかすいたな〜。早く食堂行こうよ」 『一人で行けば?』 神「とがいいの」 『なら早く出てって』 こんな大事なこと忘れるなんてね 神威がいなくなった後 いろんなことがありすぎた 全ての記憶が 紅く染まってしまうくらい

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