プロローグ

「た、大変です!」 「なんだ」 「悠里の妹がいなくなりました!」 「なんだと!?」 「恐らく窓から逃げ出したのかと…」 「探せ!なんとしても見つけ出すんだ!」 「はっはい!」 今日は雨 だから殴り込みに行けない ま、行こうと思えば行けるんだけどさ 仕方ないから大人しく家路に着いた     ザー…     バシャッ、バシャッ 前方から 誰かが走ってくる音が聞こえる 徐々に人影が見えてきた 傘も差さず まるで誰かに追われてるように走っていた すると 何かに躓いてコケた …けど一向に起き上がる気配がない 仕方なく 少女の元へ歩み寄った

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