晴れわたる空に虹

その後 みんなと入れ違いで 神威君がきた 『あの、助けてくれて…ありがとう』 神「勝手に助けただけだから、お礼を言われるようなことはしてないよ」 ニコニコと笑いながら言う そこで会話が途切れ 病室は沈黙に包まれた 先程から妙ちゃんの言葉が 頭から離れず つい意識してしまう 神「あのさ」 『あ、あの!』 神「………」 『………』 なんてタイミングがいいんだろう… いや、寧ろ悪いよな 『ごめんなさい…先、いいですよ』 神「じゃ、そうさせてもらうよ。 唐突なんだけどさ、俺と付き合わない?」 『えっ?』 正直びっくりした 告白されたというのもあるけど 妙ちゃんが言ってたことが当たっていたから 神「やっぱり唐突すぎるよね、会ってまだ何回かしかあってないのにさ。 返事はいつでもいいかr『私も…』 『私も、助けてもらって以来ずっと気になっていました。でもこれが“恋”なのかわからないんです… 私人に恋したりなんてしたことなかったから… けど、こんな私でもいいのなら…』 少しずつ言葉を紡いでいく 神「勿論。相手が君じゃなかったら、こんなこと言わないよ」 『神威君…』 神「“神威”って呼んでよ」 『か、神威…//』 彼はニコリと微笑んだ そして少しずつ 少しずつ 距離が近付いて もうあと数ミリで 唇と唇が触れ合うくらいまでになっていた そして―…

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