遠い星を数えて
それから数日 毎日毎日 ひたすらに奥に奥に進んだ。 もう何も感じなくなっていた。 疲れたとかそういった感覚も 寂しいとかそういった感情も 何が目的だったっけ? それすら今ではよくわからない 身体はだいぶ痩せこけ 体力もなくなってきた いつものように木の下に腰をおろす 今日も雨だ 雨ばっかり 何だかもう、このままでいいや。 目を瞑ったらきっと 居なくなれる気がするんだ 視界が霞む 歪む 『いざ、や…』 無意識に口が動いていた 最後の最後に結局 彼の名を私は呼ぶんだ そして、意識は完全に途切れた |