馬鹿ですか?放っておいて ![]()
教室を出て向かったのは屋上
一人でいたいときによく行く場所
誰かいたりもするけど
大体は知ってる人だ
屋上の扉を開けるといっきに風が吹き込む
それと同時に日光が眩しいくらい射し
思わず目を細める
いつもの給水タンクのところに行くと
先客がいた
「?」
「あ、静雄」
「…なんかあったか?」
「何で?」
「いや、なんかそういう面してたからよ」
そこまで顔に出てたかなー…
「ノミ蟲の野郎となんかあったか?」
「別に。静雄には関係ないでしょ」
「そうだけどよ…」
「ならいいじゃん。聞かないで」
馬鹿ですか?放っておいて
(失恋した女がそんなに哀れ?)
(何も知らないくせに…)
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