可愛いあの子。可愛くない私

「折原君」 「またきたのかい?」 「お邪魔でしたでしょうか?」 臨也には取り巻きの女の子が多いのは知ってるのだけど その中の一人が最近一緒にいるのをよく見かける 「臨也」 「あ、じゃあ私はこれで」 「またね」 ねえ、その子はだれ? なんて聞いても、取り巻きの一人だとしか教えてくれないんだろうね だから私はなんでもない風にする 知られたら調子に乗るだろうから 「相変わらずだね」 「嫉妬してくれた?」 「全然。」 「そう。それは残念だな」 あからさまに落ち込んだようにするのはいつものことだ 「うそつき」 「じゃあも素直になったら?」 「私はいつでも素直に生きてますー」 うそつきってところは否定しないんだね …してほしかったのに って、私も言えないか。 うそついてるもん してるよ… あの子に嫉妬してるよ 可愛いあの子。可愛くない私 (比べる必要なんてないじゃない) (私とあの子の差は) (歴然だもんね) >>