殺しに慣れた目は荒地を映して闇に溶け

時は流れ 彼女は人を殺めることに躊躇いはなくなった 寧ろ血を浴びることに悦びを覚えた 普通の人間なら一生覚えることのない感覚 彼女が何故それを覚えたか それは 彼女もまた 透けるような白い肌を持ち 光を嫌う兎だから−… そして今日もまた 戦場に赴く 殺戮の兵器として 瞳には何も映らない ただ漆黒の闇を映し続ける

*end* お題提供/雲の空耳と独り言+α