隣にいたはずなのに

私たちの居場所 それは戦場 戦う術しか知らない似たもの同士で 愛をどう表現すればいいのかわからない だから殺しあうことでしか 表現することができないんだ 周りには止めにきた団員たちの屍 中には原型のとどめていないものも混ざっていた 「ねぇ、もう終わりにしよう」 切り出したのは私 こんなことしかできないから 好きな人を傷つけることしかできないから そして、なにより 傷つけたくなかったから もし私たちが夜兎じゃなかったら もっと違う表現ができたのだろうか

*end*

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