支配者は変わる

目の前には一つの水溜り 雨なんか降ってない 降るはずのない場所に水溜りは存在した 傍で倒れてる人の血でできたものだ 首と身体はつながってない 「おいでよ。君はもう自由なんだよ」 男が手を差し出す 血のついた真っ赤な手を 私はその手をとることも この場から動くこともできず ただ闇をみつめた 「なにしてるの?はやくおいでよ。君はもう俺のものなんだから」 先の見えない 新たな闇を

*end*

- 1 -