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    カタカタ… 静かな部屋に パソコンの音だけが響く 一時間くらいずっとこの状態が続いている 互いが互いの存在を気にすることもなく… けど片方 折原臨也は彼女の様子を窺っていた は常に無表情であるが故に どうすれば反応してくれるのかを 折「」 『なに?』 読んでる雑誌から目を離すことなく返事をする 折「はなんで俺の家にいるわけ?」 そう。 二人は恋人などという関係ではない 強いて言ったとしても “友達以上恋人未満” と言うところだ 『…自分の家よりこっちのほうが快適だから』 淡々と答えてくる 折「一応、自分は女で俺は男だっていうのを意識してほしいんだけどなー…」 『する必要ない』 折「なんでそう言えるのさ。実際そうとは限らないよ」 『……私がしないと思ったから』 その返答を聞くと 臨也はすっとイスから立ち上がり のほうへと近づいていく 折「はわかってないなぁ。人間自体どう動くかなんてわからないんだよ」 そう言い切るのと同時に を押し倒す ほんの一瞬だけ 動揺したのを俺は見逃さなかった 折「ホントに何もしないと思ってたんだ」 『臨也は私個人じゃなくて人間を愛してるから。 だからないと思った』 折「だから油断してたってわけだ」 自分の下にいるに言う 折「じゃあわかってもらわないとね」 『離して』 折「だめ」 『ヤダっ』 ジタバタと抵抗するを初めてみた 恐らく自分の危険を悟っての行動だろう けど 時既に遅し は臨也にたっぷりと可愛がられたのだった

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