さわるなキケン!

『あぶさーん!』 とたんに背後から衝撃がはしる 阿「か。任務はちゃんと終わらせたのか?」 『もっちろん!でもつまんなかったー…。 みんなすぐに動かなくなるんだよ?』 阿「それはお前さんが強いだけだ」 『ねえねえ、お兄ちゃんは?』 サラリと無視して別の話題をふってくる 阿伏兎は小さくため息をつくが 口には出さない 兄同様、何をされるかわからないからだ 阿「知らねぇな」 『そ』 なんとも素っ気ない返事をし そのまま来た道を引き返していった 小さくなっていく背中をみつめ もう一度ため息をつくと とは逆の道に足を向けた 一方、は食堂へと向かい その一角に皿が積み上げられているのが目に入った そこに人影を確認し そちらへと向かう 『おにーちゃん!』 神「仕事ちゃんとやったの?」 やってない人間に言われるのも癪だと 阿伏兎なら言うだろうが そこはやはり兄妹であるから 大して気にしていなかった 『うんっ』 隣に座ってニコニコ笑う そんな様子を横目に見つつ 神威はガツガツとご飯を食べ続けた 『ねえ、お兄ちゃんはなんで仕事しないの?』 神「有能な部下が代わりにやってくれてるんだよ」 『いいなぁ。わたしも仕事サボりたい』 神「いつかなれるよ」 そう言ってポンポンと神威が頭を撫でてやると は嬉しそうに目を細めた が、しかし 一人の団員が報告のために 神威のところにやってきたのだがー… 『邪魔すんなヨ。ミンチにされてぇのか』 というの脅しがいつもの雰囲気と間逆で 怖くて逆らえないらしい 当の本人は先ほどとは打って変わって ヘラリと笑っているのだが…

*end*

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