S王子の生まれた日

    ドォォォン 屯所内に轟音が響き渡る 土「な、なんだ!?」 『あ、土方さん』 土「あ、じゃねぇよ!総悟起こしに行ったんじゃねぇのか!」 『だって全然起きないんですもん』 先ほどの轟音を聞き 屯所内にいた隊士たちが集まってきた みな一様にぽかんと口を開け のことをみていた ただの女が一番隊隊長の部屋にバズーカを放ったのだから すると砂煙のなかから銀色の刃が土方さん目掛けて振り下ろされた     ズドォォン 沖「何しやがんでィ、安眠妨害しやがって。死ねよ土方」 土「俺じゃねェェ!」 『兄さんっ!』 二人が険悪な雰囲気をだしているにも関わらず 何事もないかのように 総悟に抱きつく 抱きつかれた本人である総悟も 目を丸くしていた 沖「!何でここに…!」 『近藤さんに呼ばれたの!今日は兄さんの誕生日でしょ? だからドッキリみたいな感じで驚かせようとしたの!』 周りは未だに唖然としたまんまだったが そんなことを気にも留めない二人は話を続けてる 沖「ってーことは、わざわざそのためだけに来たってことかィ」 『そーだよっ』 無邪気な笑みを浮かべる そこに近藤が入ってきた 近「おお。さっきの音はお前らだったのかー」 なんとも呑気な声をだしていた 『近藤さん!ちょっと出かけてきてもいい?』 近「ああ、折角なんだから兄妹水入らず楽しんで来い」 『ありがとっ』 許可をとるなり 総悟を引っ張ってどこかへいなくなってしまった 暫くして 沖田兄妹を見かけた万事屋が 珍しい組み合わせに驚いていたそうな…

*end*

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